2025.2.23 第2回ふれあい講演会を開催しました
2025.2.23 第2回ふれあい講演会を開催しました(参加者70名)
・2025.2.23(日)13:00~16:00:浜松市福祉交流センター2階 大会議室
講師:伊勢田 堯 (いせだ たかし)氏(精神科医師 東京在住 現在、こころのホームクリニック世田谷、EUCOMS日本大使として活躍中)
演題:統合失調症を生活臨床の視点から学ぼうー〝どう治すか〟から〝どう生きるか〟の支援ー
「どう治すかからどう生きるかへ 生活臨床苦節66年の探求~精神疾患への偏見・スティグマを超えて~」という演題で伊勢田先生をお招きして、講演をしていただきました。
生活臨床の基本的視点(~症状と生活との関係性~)として<一般的な捉え方>は「精神症状があるから、人生が行き詰まる」と捉えがちだが、<生活臨床の視点>は「人生が行き詰まるから、精神症状が発症する」と考えるとのことで、この視点は、多くの参加者にとっては驚きでした。
「生活臨床の発見(その1)」は、再発の原因が毎回似ていることから、当事者の「指向する課題(=生活課題=人生の中で求めている課題=人生に貫かれている希望、生きがい、価値意識)」を見極め(主に①結婚 ②金銭損得 ③プライド ④健康の4つの範疇に属す)、その達成を支援をすることで回復できるとのお話でした。
「生活臨床の発見(その2)」としては、「価値意識のルーツとしてのファミリーヒストリー」を数世代にわたって探り、その中に「家族運営のテーマ(=家族史的課題)」を見つけ出すことで、家族運営の行き詰まりが「指向する課題」の達成を困難にしていると捉え、その行き詰まりの解決策を見いだすことができるとのことでした。
その上で、人生の行き詰まりを当事者、家族、支援者で検討し、他職種の仲間でバックアップする「作戦会議」を実践されていることを具体例を挙げながらお話をしてくださいました。
「現在、精神疾患は治らないし、治す必要もない。なぜなら、人生が行き詰まると発症し、解消されると回復するから。つまり、行き詰まりが解消されれば、いつでも回復できる。むしろ治そう、治そうとすると余計治りにくくなる。最大の障壁は精神疾患への偏見・スティグマである。」というお話が心に残りました。とても多くの示唆に富んだ講演会でした。伊勢田先生、ありがとうございました。